薬局などで薬を出してもらう時
「ジェネリック医薬品にしますか?」
と聞かれたことがあると思います。
「ジェネリック?」ってなに?って思う方もたくさんいらっしゃると思います。
なんだかよく分からずに勧められたからジェネリックにした。
って方も多いと思います。
皮膚科領域でも内服薬から外用薬まで幅広く処方します。
もちろんジェネリック医薬品もたくさんありますし、
実際使用されている方もたくさん居ます!
以前ジェネリック医薬品についてお話した記事がありますのでよかったら参考にしてみてください★
今日はそんなジェネリック医薬品についての知識を深めましょう!!
ジェネリック医薬品とは?
ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品:普段内服している薬)の特許が切れた後に発売される薬です。
ジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分で作られていいます。
しっかり薬を使用するうえでの法律に基づいて作られています!
国の厳しい基準(安全性や効き目など)をクリアして、初めて認められます。
ですから普段内服している薬と同様、安心して使用して良いのです(^o^)/
安いし本当に大丈夫なの?って思っている方!!……
どうしてジェネリック医薬品は安いの??
開発にかかる期間が新薬と比べて短いのでコストが安くて済むからです。新薬の開発には10年以上のほどかかりますし、
なんせ開発費用は数百億円以上かかるのです!!
新薬が高いのも納得できる額ですね…。
それに比べ、 ジェネリック医薬品は、
すでに安全性・有効性が確認された有効成分を使用しているため、
約3年ほどで開発ができます♪
もちろん期間が短いということは、費用も安く済むことができます。
なので、ジェネリック医薬品は新薬に比べて安いのですね(^o^)
さらに、新薬は誰もが初めての薬なので、医療関係者にその薬の情報提供をしなければなりません。
それにまた膨大なお金がかかってしまいます。
しかし、ジェネリック医薬品ではもともと知られている薬なのでそうした情報提供をしなくてよいので
価格を抑えることができるのです!!
ですから、ジェネリック医薬品だから、
安価な成分を使用している、とか
有効成分が少なく配合されているとかではないのです(^o^)
ジェネリック医薬品のメリット
安いだけではなく、新薬において「ここはもっとこうなったら良いのにな」と言うデメリット部分を改良しています★
患者さんのために飲みやすいように、大きくて飲みづらい錠剤を小さくしたり、
錠剤のコーティングなどで苦みを少なくしたりしています。
他には大きめの錠剤から小さ目の錠剤へして飲みやすくしています。
他にも医療者向けに改良された部分もありますし、
誰もが使いやすくなるように工夫されたものなのです。
形、色、味など、変えても良いところを変えています。
このような工夫から、ジェネリック医薬品の方が使いやすかったりする場合もあります(^o^)
最後に余談になりますが、
医療費の節約をして「国民健康保険制度」を維持しよう!!
医療費とは何なのか、考えたことがありますか?
病院の窓口で一般的に支払っているのが「負担額」ですね(一般的には3割負担)
その他に国や地方の「税金」、国民保険組合・健康保険組合等の「保険料」で賄われています。
一般的には1~3割負担で済むので、そんなに高額になることはないと思います。
高齢化社会の影響もあり、医療費は現在約40兆円以上かかっています。
(数年後には50兆円を超すと見込まれています)
そのうち薬剤費は20%以上です。どんどん増え続けていっているのが現状です(>_「国民健康保険制度」のおかげで
私たちの負担額は少なくて済みますが、このまま医療費が増え続けると、
この制度がなくなってしまう可能性だってあります(>_
ちょっとしたことで病院で相談できなくなりますね。
きっと病状が悪化してしまう人、
受診できない人もたくさん居ることになってしまうでしょう。
もし特許が切れた新薬をすべてジェネリック医薬品に替えれば、
国の医療費も大幅に抑えられるようになります!!
国のためにもジェネリック医薬品を使用した方がいいですが、
将来の自分や子供のためにも、この制度が維持できる日本であるように
ジェネリック医薬品を選択してほしいと思います(^o^)
成分も、効果も今までの薬と一緒で、
かつ、使用しやすいように工夫されてて、
さらには安価で購入できて、
国、自分のためにも役に立つ
なんて良いことだらけだと思いませんか?
ジェネリック医薬品に思い込みの差別を辞めて、
積極的に使用していきましょう♫
少し堅苦しいことを書いてしまいましたが、
参考にしていただければ幸いです(*^-^*)