美肌診療所

【皮膚科医が解説】ケロイドのあれこれ、治療法はあるの?

「ケロイド」って知っていますか?

言葉は聞いたことがあっても実際に
自分がケロイドで悩んでいない限りは
深く知らないと思います。

今日はケロイドのあれこれについて解説していきます!!

ケロイドって??

ケロイドって聞いてなにを思い浮かべますか??

多くの人は傷などの後に
赤くみみずばれのように盛り上がる傷跡を想像すると思います。

実はこのミミズ腫れのとうなものは、
一般的に「ケロイド」と言われることが多いです。

ですが、専門的には
ケロイド・肥厚性瘢痕・肉芽腫・成熟瘢痕・瘢痕拘縮
といったものの可能性があり、似ていますが、それぞれ別物で
治療法も異なってきます。

今日は傷跡などの後にできてしまう「ケロイド」について
お話していきます!!

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ケロイドの種類


ケロイドは2種類あります。

真性ケロイドと肥厚性瘢痕があります。

真性ケロイは境界がくっきりしている盛り上がりで、
鮮紅~紅褐~褐色で、少しずつに側方に進行していきます。

はじめの外傷部位の範囲を超えて大きくなり、
押さえても痛くありませんが、横から強くつまむと痛みます。

これを側圧痛といいます。

肥厚性瘢痕は外傷部位を超えて周囲に拡大はしません。

さらに側圧痛はありませんが、痒みがあります。

真性ケロイドに比べますと盛り上がり・色味の赤っぽさも少ないです。

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原因は??

基本的に誘因は傷です。

ケロイドの原因は、明らかでなく体質的な要素が強いです。

明らかな傷の覚えもない患者さんにもできますが、
健康な皮膚に急にできることはないので、
自分自身が意識しないくらいの小さな傷があったと考えます。

例えば前胸、背、頬顎部のにきび跡に多発するケロイドがその例です。

ニキビ一つでもケロイドになる可能性は十分にあるので
注意してください。

その他にもピアスや
原因の最も高いのは熱傷後や手術後のケロイドです。

対処法はなく、体質的なものなので
ケロイド体質と分かっているならピアスを空けない、
ニキビを早期に治療するなどのことしか
日常でできることはありません( ゚д゚)

ケロイドは治る??

真性ケロイドは増殖傾向が強く、治療が難しいです。
中心部は赤くなくぴかぴかした傷で治癒しますが
周辺へ広がることがあります。

一方、肥厚性瘢痕は治療しなくても自然に良くなる傾向がみられ、
時間とともに平らになり傷は落ち着くことが多いです。

治療法は??

真性ケロイドも肥厚性瘢痕も治療方針は同じです。

ケロイドと言うのは1日で治療できるわけではなく、
少なくとも数年は治療が必要です。

ですから気長に傷跡と付き合って少しずつ治療していきましょう。

治療の最終目標は萎縮性瘢痕に導くことですから、
平らになっても多少の跡は残ります。

もともとのようなあの肌色の綺麗な肌に戻すのはなかなか難しいと言えます。

関節部に生じたケロイドはひきつれになることが多く、
拘縮の有無で治療方針が変わってきます。

拘縮があれば拘縮を取り除くために植皮術などの手術療法が必要となります。

拘縮が取り除かれると周囲のケロイドは自然に
萎縮性瘢痕になっていくことが多いのです。

拘縮を伴わないケロイドに対しては、
外用療法(ステロイド軟膏・クリームの単純塗布、密封療法、テープ剤)、
創傷被覆剤貼付(シリコーンゲルシート:保険適応外)、
圧迫固定療法(レストン)、
内服療法(リザベン)
などを行います。

難治例ではステロイド局所注射療法、冷凍療法、手術療法、
放射線療法
などを追加していきます。

最後に、、


ケロイドは治療が難しいものです。
完璧に綺麗にしたい場合は美容の世界の治療になると思いますが、
メスを入れたり、針を刺すこと自体がケロイドの原因となる場合があります。

体質的にケロイドになってしまうことが分かっていいるのであれば
なるべくこれ以上、肌に傷がつくようなことをしないのがベストだと多います。

治療を始める場合は
専門の医師ときちんと話し合い、治療方針を決定してください!!