「オーガニック」と聞いて何を思い浮かべますか？
おそらく多数の人が
「良いもの、体にやさしいもの」
といイメージだと思います。
しかしそれはあくまでもイメージですよね、
どういう定義があってオーガニックと呼んでいるのでしょうか？？
そもそもオーガニックとは？
オーガニックとは訳すと「有機の」という意味になります。
つまり、有機栽培された植物を原料として作られた製品のことを言います。
今時はコスメ以外にも衣類、食品などさまざまなものが「オーガニック」という表示で溢れていますね(;^ω^)
そして、その表示があるだけで、何の根拠もなく
安全で質の良いものなんだ！と勘違いしてしまう私たちが居るのです。
オーガニックコスメには認定基準がない！？
何事にも名乗れるからには「基準」が設けられていることが多いですよね。
厳しい基準に合格しているからこそ消費者は安心して購入できるのです。
私たちが住む日本ではオーガニックに認定は「農林水産省」が管理しています。
例えば食品については、オーガニックと表示するには、JAS法により検査を受けて認証されると「有機JASマーク」をつけることが義務づけられます。
食品のJASマークは皆さん見たことがあるのではないでしょうか。
JASマークがついていればオーガニック食品であるということが農林水産省に認められているということになります。
ところがコスメでJASマークを見たことはありますか？
オーガニックコスメといっていてもJASマークはついていないのです！！
①有機農産物(野菜、米など)
②有機農産物加工食品(調味料、酒など)
のみで、水産物(魚など)や化粧品は認定対象になっていないのです(+o+)
しかも日本にはオーガニックコスメの認定機関がないため、
統一された正しい認定基準がないのです……
なので、日本では
「植物エキスをわずか1種類入れただけでオーガニックコスメと名乗ることも可能」ということです！！
ちなみにヨーロッパでは、
オーガニックコスメ＝有機栽培した植物から摂れる成分のみを使った化粧品と定義され、
認定機関もあるので本当のオーガニックと言っても良いでしょう(^o^)／
もちろんオーガニックコスメは100％オーガニックの原料だけで作られているものもあるのですよ。
ですが、最低限の化学物質が含まれているものもあります。
化学物質を悪者扱いしないで
化学物質＝悪いもの というイメージを持つ人も多いと思いますが、化学物質はすべてが悪いものではないということです！
安全性が確保されていて、化粧水などの菌の増殖を抑えてくれるのであれば、
入っていても問題なしです★
化学物質はダメと思いこまないことも大切です。
「無添加化粧品」「防腐剤不使用」の落とし穴
薬事法で化粧品は、3年間は品質が変わってはいけないと義務付けられています。
防腐剤なしでどうやって３年も腐らない化粧品を作るのでしょうか……
要するに、「防腐剤不使用」なんて不可能ってことです。
しかし、防腐剤や香料を使わないことを売りにしている「無添加化粧品」がとても人気ですね。
それは皆が本当のことを知らないから。
防腐剤を使用せず、3年間も品質が変わらないということは、
腐らない強力な化学物質が多く含まれているということです。
よく使用されている一例が、「合成ポリマー」です。
ひと昔、強力なヘアセットということで広まったものです。
この化学物質によって、肌を健康に保ってくれるはずの菌までも必要な菌まで殺してしまいます。
防腐剤が無添加のため、１か月以内に使用するように促す注意書き。
よく考えてみてください。
そもそも薬事法で３年は品質が保たれるという決まりがあるのですよ、
もちろん期限を過ぎても腐ることはないでしょうし、
所詮、早くその商品を消費させてまた購入させる手口なのです(+o+)
短期間の期限を設けるなんておかしいし、法律上でありえないのです。
そして以前も解説しました界面活性剤が腐らないように(化粧品が分離しないように)沢山含まれています！！
肌に悪影響しか与えないものです。
とにかく界面活性剤は肌に悪いものなのです。
オーガニックコスメ選びの重大ポイント！！
化粧品は使用している成分を全部表記しなければならないルールがあります。
そのため、悪い成分を隠すのは違法なのです。
なので、成分の上の方に合成界面活性剤や合成ポリマーの名前がないかチェックしてみてください！！
※成分は含まれる量が多い順に書かれているので「成分の最初の方」に何が書かれているかが大事です。
さらなる落とし穴
医薬部外品に注意を！！
以前も解説しましたが、化粧品、医薬部外品、医薬品の違いがここでのポイントです！！
化粧品が全成分表示義務があるのに対し、
医薬部外品には全成分の表示義務がないのです(>_有効成分を少しだけ入れて、医薬部外品として全成分表示をしないという悪質な販売者も居るので要注意です。
最後に……
ここまで読むとオーガニック＝悪いもの
というイメージになってしまったと思います。
オーガニックは決して悪いものではないのですが、
法律がきちんと定められていないために、購入してもらうことだけを目的に
安易に「オーガニック」として販売する業者が沢山いるのは事実です。
きちんと成分を見極められれば、問題ありません。
おしゃれなパッケージや謳い文句に騙されないようまずは
自分の知識をつけましょう！！
本当に肌に優しいものを使用して、美肌を目指しましょう★