皮膚科医が教える「爪の悩み」あれこれ

爪の悩みって意外と多いものですね。
爪の形が悪い、色が悪い、凸凹している、すぐ折れる‥
とにかく書き出したらキリがないほどありますね。

特に女性はネイルをする機会が多いので
それによって爪が痛むことがあると思います。

ちなみにジェルネイルによって引き起こされることの多い
爪の病気について書いてあるので参考にしてみてください★

おしゃれをする人に辛いグリーンネイルですが、
爪には男女共にたくさんの病気があります・

そんな爪の悩みでよく来院される症状をピックアップして紹介していきます！！

爪が横筋でこぼこしている「洗濯板状爪」

ある１本、数本などの手の爪や足の爪、横に線が入ってギザギザ凸凹で
まるで洗濯板のようになっている場合「波板状爪（洗濯板状爪）」かもしれません。

原因としては爪の根元をいじっている場合が多いです。
ついつい癖で、爪の根元いじってしまう
または無意識に爪の根元をいじっている時がある。

そんなことありませんか？？

爪をいじっている間に、爪表面に横溝ができる場合があります。

治療はステロイド含有外用剤を塗布するようにします。
爪は根元の部分から次第に正常に戻っていきます。

もし全ての手足の爪に1本の横筋が現れるのは「ボー線条」と言って、
全身的な影響によるものです。

爪母が新しい細胞を作らない状態がしばらく続くと、爪に小さな波のような線が出来ます。

爪母がまた新たな細胞を作り始めると、またもと通り新しい爪が押し出されるのですが、
一時停止してしまったことろ（細胞を作らなくなった）で刻み目ができてしまいます。

爪を作らなくなったということは、血流から十分な栄養を得ていないからです。
通常は感染症あるいは何か他に病気にかかっていることを意味しています。

病気の際、身体は、爪を伸ばすといった優先度の低い活動を停止させ、
優先度の高いもへ栄養の流れを切り替えます。

横筋の位置からいつごろ病気があったか推定することができるのです。

爪に縦筋の筋が目立つ

これは一般的に多くの人がなっていると思います。　
この縦の筋は爪甲縦条（そうこうじゅうじょう）といいます。

誰にでも出現しますが、加齢とともに目立ってきます。

特に病気のサインではありませんので、放っておいても大丈夫です！！

爪の表面が薄く剥がれる

爪の表面が薄く剥がれる方、いらっしゃいませんか？？

これは一般的には「二枚爪」と言われています。
専門用語では「爪甲層状分裂症」と言います！

これは爪の水分含量の低下と爪の外的刺激が原因となっていることが多いです。

他には全身的な病気では鉄欠乏性貧血で二枚爪が出来やすくなります。
貧血の場合は鉄剤の内服を行い、貧血改善することで治ります！

マニキュアで除光液を使い過ぎると、爪の中の潤いがなくなり、
爪の表面が剥がれやすくなってしまいます。

ですから、除光液の使用を控える（出来たら避ける）ことが大切です。

ハンドクリームはよく使用されていますが、爪のケアはなかなか行わない人が多いのが現実です。
爪の乾燥が原因なので爪の表面に保湿剤を1日数回塗布して予防に努めてください★

些細なことですが、爪のトラブルは多いものです。
爪というのは人に見られる機会が多いので常に清潔で綺麗な状態でいたいですよね( ＾∀＾)

爪の問題点がある場合でどうしたら良いか分からない場合は
皮膚科へ行き、相談しましょう！！