夏はサンダルを履いたり、プール、海などで
爪を見られる機会が多いですね。
仕事や育児の都合上、手爪のネイルはしなくても
一年を通して足爪のネイルをする人は多く感じます。
さて、爪の悩みで受診される方は多いですが、
その中で「爪が緑になってきた!」と訴える方がいらっしゃいます。
その名の通り
「グリーンネイル」という診断になるのですが、
このグリーンネイルってどんな爪の病気だが知っていますか??
特にジェルネイルをする若い女性に多く、質問されるのでぜひ参考にしてみてください★
グリーンネイルとは??
グリーンネイルとは爪が緑色や黒っぽくなってしまう病気です。
鮮やかな緑ってよりくすんだカビのような色をしています。
これは爪の表面に細菌が増え、爪が緑色や黒っぽく変色してしまうのです。
「爪のカビ」などと誤解している方もいらっしゃいますが、
実際にはカビではなく、「緑膿菌」(りょくのうきん)という菌が原因で起こってしまうのです!!
緑膿菌がピオシアニンやピオベルジンという色素を生み出す為に、爪が緑色に見えてしまいます。
なので色通り「グリーンネイル」と呼ばれるのです。
緑膿菌とは??
緑膿菌と聞くと何それ!?って思うかもしてませんが、
そんな特別な菌ではなく、身の回りの様々なところに存在している菌です。
ちなみに私たちの体にも居るんですよ。
皮膚や腸などに存在する要するに「常在菌」の一つです。
常在菌なので居て当然の菌なのです。
ですから健康で体力のある普通の人の場合は、この緑膿菌によって身体に何かしらの悪い症状が出ることはありません。
健康な人であれば無害なので爪から他の爪にうつったり、
他の人にうつしてしまうこともありません。
ですが、高齢者や免疫が低下した方(薬の副作用、病気の方など)などが感染した場合は、
菌が増殖しやすく命に関わる(肺炎や敗血症など)危険な状態になってしまうことがあります。
爪のどこに感染するの??
グリーンネイルの原因となる緑膿菌に感染する部位は、
⇨まず1つ目は爪の上の感染です。
ジェルネイルなどの付け爪をしていると、時間とともに付け爪が浮いてきますよね。
自分の爪と、付け爪の間に隙間ができてしまうことがあります。
きっとジェルネイルをやったことのある方なら、多くの方が経験したことがあると思います。
緑膿菌は湿った環境を好む性質があるので
ジェルネイルと自分の爪の隙間の湿った状態のところに、菌が増えて感染することにより発症します。
グリーンネイルには痛くも痒くもなく、緑に見える以外の症状はないので
ネイルを取ってみて初めて症状に気づく人がほとんどです。
⇨2つ目は爪の下の感染です。
爪が皮膚から浮き上がり白い部分が増えたように見える状態などがあると、(爪甲剥離症剥離)
爪と皮膚との隙間に緑膿菌が感染し、繁殖することがあります。
このように感染は二通りに分かれます。
グリーンネイルにならないようにするには??
爪にジェルネイルやスカルプチャーなどをしている場合、
付け爪と自爪の隙間に気がついたらお店などですぐに直してもらってください。
ジェルネイルを続けて爪が薄くなると、変形しやすくなり、ネイルが浮きやすくなってしまいます。
これによってグリーンネイルのリスクが高まりますので、
できたら一定期間、爪を休めて何もしないというのも大切です。
爪の下に隙間がある場合は、なるべく爪の隙間清潔に保つことが大切です★
流水や石鹸で良く洗い、大切なのは乾燥状態を保つこと!!です。
先ほども言いましたが、菌は湿気を好みます。
乾燥状態を維持することがとても大切です。