美肌診療所

ステロイドと保湿剤の塗る順序

皮膚科へ行って、ステロイド外用薬と保湿剤を一緒に処方されたことはありませんか??

その時、どちらを先に塗れば良いの?
って思いませんでしたか??

または、ステロイドを塗る場合、今まで使用していた化粧水などはどのタイミングで使えば良いのか、
って疑問に思ったことはありませんか?

私はなるべく診察時に塗る順番まで指導しますが、
先生によったら何も指導しないで処方する場合もありますね(;^ω^)

患者さんからしたらいざ使おうとした時に迷ってしまうと思います。

私自身、ステロイドと保湿剤を一緒に処方することも多いのですが、
塗る順序について聞かれることが多いのでよかったら参考にしてください★

皮膚科の先生の多くは、、

ステロイドと保湿剤を併用する場合の塗布順序について
「ステロイドを先に塗ってください」って言います。

実際、言われたことがある人も多いのではないでしょうか。

なぜなら、ステロイドの効果を重要視しているから
先に塗って欲しいと言うのだと思います。

何も塗っていない状態の素肌にダイレクトにステロイドを塗ってもらえば
効果絶大!という考えなのでしょう。

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実際、効果は違う??

動物実験において保湿剤、ステロイド
どちらを先に塗っても、効果は一緒だったのです。

なーんだ、って感じですよね(;^ω^)

おそらく皮膚に塗布した時点で、どちらも混ざり合ってしまうからだと思います。

ですから、どちらを先でもOKなのですが、、、

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副作用を考慮しよう!!

動物実験ではどちらも同じと言いましたが、

実際は「保湿剤が先」の方が良いのです!!

もし、ステロイド外用薬を患部へ塗布し、その後に保湿剤を広範囲に塗布すると
先に塗ったステロイド外用薬が、塗る必要のない皮膚にまで広がってしまいます( ;∀;)

悪くない皮膚にまでステロイドの副作用が出現してしまう可能性もあるので、
できたら「先に保湿剤、後からステロイド外用薬」が良いのです。

もちろん2,3日でステロイドの副作用が大いに出現するとは考えられませんので、
ある程度長期間の使用の場合ですよ。

ちなみい化粧水、乳液などを使用する場合も同じです。

先に化粧水などを使用するようにしましょう!!

そして、後から、悪い患部にだけステロイド外用薬を塗布してください。

塗布順序はこう考えると良い

実際、処方箋とかって、塗り方の順序まで書いていませんよね。

副作用や1日何回とは記載してあっても、それ以上の細かいことはあまり書いてないイメージです。

今時、インターネットの普及で調べたいことはだいたい検索すればわかりますが、、

もし、処方してくれた先生から特に指示がない場合には
こう考えると良いです。

「広い面積の部分から先に塗ると良い」

基本的にはこの順序でOKです( ^∀^)

処方の保湿剤と市販の保湿剤

先ほど、化粧水などの後からステロイド外用薬を塗ると良い
と言いましたが、
実際は化粧水などの市販の保湿剤はあまり使用しないで欲しいです。

いくら化粧品と言ってもステロイド外用薬の吸収に100%影響しない
とは言い切れないので、、。

また、化粧品の成分によって肌トラブルが起きている可能性もあるので、
できたら治療中は一旦中止していただきたいですね。

肌トラブルが起きている時は市販の化粧品に頼らないで
処方薬を使用するようにしてほしいです。

意外と高価な化粧品に頼って辞められない、って方も多いので(>_ヒルドイドだと思いますので
参考にしてみてください♩

またはワセリンも保湿剤としてよく処方されるので参考にしてみてください♪

ミックスして処方する場合

ステロイド外用薬と保湿剤をミックスして処方する先生も居ます。

実際、私もミックスして処方することもたくさんあります★

一例ですが、
アトピー性皮膚炎のように広範囲にステロイドを塗りたいが、
乾燥も予防したい
と言う場合に混ぜて処方します。

このように広範囲にステロイド外用薬を使用したいと言う場合にはとても使い安いです。

ミックスの外用薬ですと、先も後もないので
その先生の指示にしたがって塗布するようにしてくださいね( ^ω^ )

ちなみに!!

ステロイド外用薬の塗り方って知っていますか??

ステロイドのあれこれについて解説しているので参考にしてみてください。

たくさん塗れば効果が早く出現するって思っている人が意外と多いものです。

ですが、ステロイドはたくさんは塗ってはいけません。

基本的に薄く塗ることが大切です。少なすぎはダメですが、、、

さて、そこで皮膚科のガイドラインにも記載されている
効果的な外用薬の量について解説していきます!!

これさえ覚えるとだいたいの目安が分かって、効果的に塗れますよ★

ステロイド外用薬の塗布量

先生などから「ステロイドは薄く塗ってくださいね。」
って言われることが多いと思いますが、
実際やったことのない人にとって「どのくらい??」って感じですよね。

先生の思っている「薄い量」と
患者さんが思っている「薄い量」に大差があるかもしれません。

FTU(finger-tip unit)と言う単位が便利

おそらく聞いたことも見たこともないと思います。

この「FTU」という単位がとても分かりやすいので参考にしてみてください★

ステロイドの外用薬を人差し指の先端から第一関節まで絞り出すと
男性で0.49g、女性で0.43gになります。

もちろん指の長さは皆違うので多少の量のずれはありますが…。

この「男性で0.49g、女性で0.43g」という量は
手2枚分が塗れる量とされています。

だいたい手2枚分ということは顔全体が塗れる量になります。

これを目安に外用薬を絞り出すと良いでしょう(^o^)/

少し細かいことを言いますと……

外用薬のチューブの経口なんて、誰も気に止めませんよね(;^ω^)

なので、だいたい人差し指の先端から第一関節まで絞り出した量が
1FTU=約0.5gになると思われています。

実際には

 1FTU= 5gチューブでは約0.2g
    10gチューブでは約0.3g
    25gチューブでは約0.5g

になります。

ってことは先ほど言いました第一関節まで出した量で顔全体が塗れる量(約0.5g)というのは、25gチューブの場合に限ります!!

ステロイドはだいたい5gチューブが多いので注意が必要です。

ステロイドの5gチューブだと、
だいたい第2関節まで出した量が顔全体を塗れる量
になります。

※ちなみにこの記事のトップ画像のヒルドイドがちょうど25gになっています。
軟膏でもクリームでもほぼ同じ量が出ます。

量が足りないと、効果も減少してしまいます。

実際に自分の指でやってみると「意外と多い」と感じると思います。

多すぎても少なすぎてもダメなんで、
なかなか難しいですよね( ;∀;)

顔全体に塗れる量についてお伝えしましたが、
外用薬は体のありとあらゆるところに使用しますね。

一例を挙げますと、
成人の場合で片腕には3FTU必要、
片脚には6FTUが必要になってきます。

最後に

塗り薬なんてとりあえず肌に塗っとけば効くだろう
って考えている人も多いと思います。

ですが、効果的な塗り方をすればより早く効きますし、
長期間の外用薬使用が避けられることにもなりますよ(^o^)/

塗り方や塗る順序、
どちらもとても大切なことなので参考にしてしてもらえたら幸いです★

一緒に健康的な肌を目指しましょう!!



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