今年は風疹が大流行しているというニュースが盛んに流れていましたが、
実はこの夏、「手足口病」も猛威を奮っています!!
手足口病の1週間の報告患者数が過去10年で最多を更新したそうです。
さて、そんな手足口病、なんとなく名前くらいは聞いた事があるかもしれません。
ですが、実際にどのようなものなのか知らない方が多いですね。
手足口病とは??
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa40/q14.htmlより引用
手足口病は夏に流行し、7月にピークを迎えるウイルス性の感染症です。
原因となるウイルスは「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」というもので、
複数のウイルスの種類があるので何度もかかる可能性もあります。
一度かかったからといって油断してはいけません。
インフルエンザのA型、B型みたいなものです。
患者のほとんどは小児で、5歳未満の小児が80%を占めますが、
大人にも感染することがあるので注意してください。
子供より大人の方が重症化しやすいです!!
症状は??
手足口病の潜伏期間は、3〜6日です。
口の中の粘膜、手のひら、足の裏、足の甲などに水疱性の発疹が現れます。数日間(1〜3日)間発熱することがあります。
水疱は、1週間程度でなくなります。
かさぶたにならずに治る場合が多いです。
爪の根元がウイルスによってやられてしまう事があるので
特に子供の場合は1〜2ヶ月後に手足の爪がはがれることがあります。
ですが、慌てなくて大丈夫です★
爪は再生力が高いので、すぐに新しい爪が生えてきます。
ですが、一番怖いのは、
原因ウイルスの「エンテロウイルス」は無菌性髄膜炎という病気の90%を占めるため、
まれにですが脳炎を伴って重症化することもあるので要注意です!!
他には口の中にできた水疱がつぶれた後に
口内炎(潰瘍)がひどく、飲食ができなくなり、「脱水症状」を起こすこともあります。
対処法は??
残念ながら手足口病には特効薬がないのです。
ですから対処方法しかありません。
口内炎がひどい場合は
鎮痛薬で痛みを和らげたり、粘膜保護剤の軟膏などが処方されます。
日常生活では刺激物を避けましょう。
オレンジジュースや辛いもの、醤油などは避けて、
のどごしの良い少し冷たい飲みものや噛まずに飲み込める食べ物がおすすめです。
麦茶や牛乳などはおすすめです。
食べ物ではゼリーやプリン、豆腐などが良いですね!
だいたい1週間はかからずに治ります。
ですが、あまりにも何も食べられないようでしたら医療機関での点滴などが必要なので
受診すようにしてください。
保育園などへの登園はインフルエンザのように登園の時期の決まりがないので、
目安になります。
発熱や口腔内の水泡・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれることなどです。
感染経路は??
手足口病は、感染経路が2通りあります。
飛沫感染・・・くしゃみや咳などの際に出る飛沫によって感染します。
接触感染・・・子供が舐めて唾液がついたり、鼻水がついたおもちゃの貸し借りなど、手が触れることで感染します。
そして、回復後も口から1〜2週間、
便から2〜4週間ウイルスが排泄されるので注意が必要です。
おむつなどの交換後に汚染された手指を介して感染が広がってしまう可能性があります。
最後に、、
とても流行していますが、かからないように予防してください。
そしてかかってしまったら他にうつさないよにマスクの着用、手洗い、
外出をなるべく避けるなどしてください。
保護者の方はお子さんの体をよく観察して、
怪しいできものを見つけたら皮膚科を受診するようにしてくださいね!!