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接触性皮膚炎
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「〇〇を使ったら肌がかぶれた」
っていう方も多いと思います。

または何も思い当たることがないのに急にかぶれてしまって
皮膚科へ駆け込んだって方もいらっしゃいますね。

この「かぶれ」というのは専門用語で
「接触性皮膚炎」(せっしょくせいひふえん)と言います。

皮膚科の患者さんでも意外と多いので
接触性皮膚炎のあれこれについてお伝えしていきます★

接触性皮膚炎(かぶれ)とは??

接触性皮膚炎

接触皮膚炎とは何かしらがの物質が皮膚に接触することによって、
それがアレルギー反応となって発症する湿疹性の炎症反応
のことです。

要するに「かぶれ」なので接触した部分の皮膚に赤みが現れ、
時に腫れたり、水ぶくれが出現したりします。

ジクジクした皮膚から慢性化するとごわごわした皮膚になる可能性もあります。

私たちの周りを取り巻くほとんどの物がかぶれの原因になったりします。

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接触性皮膚炎の種類は??

接触性皮膚炎

細かくは以下のように分類されます。

 (1)刺激性接触皮膚炎
(2)アレルギー性接触皮膚炎
(3)光接触皮膚炎(光毒性接触皮膚炎、光アレルギー性接触皮膚炎)
(4)全身性接触皮膚炎・接触皮膚炎症候群

主に刺激性接触性皮膚炎アレルギー性接触性皮膚炎に分類されると考えてOKです!!

それに光を関与した種類を加えると4つに分類されるということです。

刺激性接触皮膚炎

ある物質がもともと皮膚に障害を起こす性質を持っているために起こります。

物質の濃度や接触している時間などの条件がそろえば、誰にでも起きる可能性があるので避けようがありません。
触れたところのみに皮膚の異常が出るのがポイントです!!

アレルギー性接触皮膚炎

化学物質が何度も皮膚に接触することで、
皮膚から吸収される化学物質と人のタンパク質が結合してしまいます。

それがアレルギーの原因物質になってしまいます。

この情報を身体は「異物だ!」と認識し、排除しようとする為に過剰に反応して、
皮膚にかゆみや赤み、腫れなどを引き起こします。

人によって発症しないこともありますが、一度症状が出ると、
接触により必ず皮膚炎を引き起こします。

光アレルギー性接触皮膚炎

ある物質に触れ、かつ紫外線を浴びて起こるものもあります。
時間の経過とともに広がっていき、さらに触れていない場所にも異常が出てしまうのが特徴です。

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接触皮膚炎の検査は大変!?

注射

アレルギー性接触皮膚炎の検査で最も重要な検査法は「パッチテスト」という方法です。
パッチテストは、アレルギーの元となる物質をに皮膚に吸収させ、アレルギー反応を確認します。

貼布されるアレルギーの量・濃度、何に溶解するか、貼布時間などなど
様々なことが結果に影響を及ぼすため、訓練された皮膚科医により行われなくてはなりません。

様々な原因

洗剤

職業性接触皮膚炎

職業に関連したものを職業性皮膚疾患と呼びます。
職業性皮膚疾患の中で最も多いのは、取り扱う化学物質との接触により生じる接触皮膚炎です。

労働者にとって苦痛や不快感から日常生活にとっても障害になるだけでなく、
職場での作業効率も低下させてしまいます。

日常品による接触皮膚炎

日常生活の中で知らずと化学物質と接触する頻度が高く、
それらが接触皮膚炎を誘発することもあります。

洗剤などに広く使用される界面活性剤、ゴム製品に使用されるゴム用薬品、
繊維製品・プラスチック製品に使用されるホルムアルデヒド・着色剤・紫外線吸収剤などなど‥

本当に幅広くあります。
本人がかぶれの原因だと気づかずに使用し続けて症状が慢性化していることもよくあります。

化粧品による接触性皮膚炎

これは容易に想像がつくと思いますが、
その名の通り化粧品によるかぶれです。

化粧品といっても染毛剤、薬用歯磨きといった医薬部外品の一部も含んでいます。

これらが、皮膚に直接触れることで生じる皮膚炎を化粧品皮膚炎と言います。

食べ物による接触性皮膚炎

料理人や主婦など食べ物を多く扱う人に多いです。

原因として多種多様の食物によるものが知られていますが、
マンゴなどの植物性食物によるものが多いのが特徴です。

金属によ接触性皮膚炎

これも患者さんの中には比較的多いと思いますが、
金属に触れることによって引き起こされる皮膚炎です。

ネックレス、メガネなどはもちろん
歯科治療に使用される金属も原因のひとつになります。

医薬品による接触性皮膚炎

医薬品の中でも抗菌薬や非ステロイド系消炎薬(NSAIDs)の外用薬によるものが頻度が高いので使用してかぶれた場合はすぐに辞めましょう。

光に関与した接触性皮膚炎

皮膚炎が起こるために、光を必要とするものを光接触皮膚炎と呼びます。

通常の接触性皮膚炎とは異なり、紫外線にあたらなければ症状は起きません。

紫外線量の多い5月~8月に患者さんが多くなります。

ケトプロフェンという成分を含む貼り薬や塗り薬が原因となることが多く、
モーラステープ(鎮痛剤)も含まれます。

予防の為には、薬を使用した部分を紫外線にあてないことが重要です。

予防、治療法は??

問診

治療で最も大切なことは原因となるアレルギー物質を取り除くことです!!

その原因となる物質を探し出すのが大変なのですが、、、

なかなか自分では分からないので皮膚かぶれが出たらすぐに皮膚科へ行きましょう。

接触性皮膚炎と診断されたら医師からは詳細な問診をされると思います。

皮膚症状はいつから、どこの部位に、職業、発汗、日光との関連性、化粧、家事、薬物など‥

まだまだたくさんのことを聞かれると思いますが、
これにより原因物質の特定へ繋げるのです。

治療は痒みや湿疹の炎症を抑えるためにステロイド外用薬を塗ることがとても大切です。
処方された薬は指示通り使用してください★

接触性皮膚炎で悩む方も多いと思いますが、
しっかり原因を探して、健康な肌を手に入れましょう!!





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