pick up
【皮膚科医解説】赤ら顔に保険適用のレーザー治療?Vビームとは
スポンサーリンク

初めまして、都内で皮膚科医をしております。
今回は「Vビーム」について解説していきます。

レーザー治療でも様々な種類があるのでどの症状にどのレーザーが効果があるのか
は実際に医師に診察してもらわないと分からないと思います。

ですが、皮膚の診断も曖昧な医師に適当に高額な自費のレーザーを勧められて
施術してしまう患者さんも実際多い様です。

今日はそうならないために参考にしていただければ幸いです!

Vビームとは??


Vビームは色々な皮膚疾患を治療することができます。

血管腫治療専用のレーザーで皮膚の内部を照射し、
光線波長で血管に照射することにより、赤血球のヘモグロビンに吸収されます。
そして異常な毛細血管のみを破壊してくれます。

強そうなレーザーだな、と思った方もいらっしゃると思いますが、
他の健康な皮膚へのダメージは少なく優れものです。

以前はこの様な優れた機械がなかったので、侵襲的に皮膚を切開して
異常な血管や皮膚組織を取り除くということをしてきました。

ですが、どんなに細かく手術しても正常な血管や皮膚まで切り取ってしまうので、
手術痕が残ってしまったり、小さなお子さんですと手術ができなかったりするデメリットがありました。

レーザー治療では以前の欠点を克服し、
安全で効果的な治療法として人気を集めています。

主な副作用としては、皮膚の腫れ、赤みや痛み、内出血、かさぶた、色素沈殿などがあります。

腫れや赤み、痛みは数日~数週間ほどで治まることが多いです。
まれにかさぶたができることもありますが、適切な軟膏などですぐに治ります。

基本的に大きなダウンタイムはないので、仕事をしている人でも合間で安心して受けられる施術ですね。

スポンサーリンク

どんな症状に効くの??

単純性血管腫

赤アザのことですね。毛細血管が拡張・増殖することで起きる良性の腫瘍です。
単純性血管腫は生まれつきあるアザで、大人になっても消えません。
むしろ成長と共に面積が増えることが特徴です。

苺状血管腫
別名、乳児血管腫ともいいます。
名前の通り生まれて数日~数週間後から大きくなる血管腫です。
これは一生残らず、ほとんどが5~10歳くらいで自然消滅します。
ただし、痕が残ると皮膚のたるみやしわになったりしてしまうため、Vビーム治療を行うこともできます。

毛細血管拡張症
皮膚の下のの毛細血管が広がり、皮膚表面に血液が集まって赤く見えます。
よくあるのが小鼻の周辺や頬辺りです。
クモの巣のように、放射線状に広がっているのが特徴です。

にきび痕やケロイドの赤み
これらは毛細血管による現象です。回復を早めることができます。

酒さ(赤ら顔)
頬や額などの顏を中心とした、赤ら顔のことです。
放置していると、にきびに似た発疹が現れ、団子鼻になってしまいます。

スポンサーリンク

保険適用でのVビーム治療

毛細血管拡張症、血管腫の治療については、保険適用がなされます。
レーザーは通常数万しますが、保険適用でしたらありがたいですね。

もちろん1度で完治はしないので数回通院する必要があります。

もし診断がついている場合はVビームで治療しても良いかもしれません♪

おすすめの記事