「水虫」って知らない人は居ないくらい有名な病気ですね!!
老若男女問わず多くの人が患っていると思います。
水虫と聞くと、恥ずかしいとか汚い
ってイメージがあって、なかなか病院へ行けないって女性も多いものです。
ですから隠れ水虫の人がたくさんいらっしゃいます。
もちろん治療をしないとどんどん人へ感染してしまいますね。
特に家族の誰かに水虫のかたがいるとどんどん感染してしまうので注意が必要です。
そんなタチの悪い水虫について
症状から治療法までのあれこれを皮膚科医の私が解説していきます( ^ω^ )
足とかに虫が居るってことなのですか??
よくどんな虫なんですか、って聞かれますけど実は皮膚糸状菌という真菌「カビ」のことなのです!!ですからもちろん肉眼では見えませんし、症状のある皮膚を少しむしって顕微鏡で見て調べるのです。ちなみに水虫と一般的には言いますが、専門用語では白癬(はくせん)と言います。
白癬はケラチンが多い場所に感染する
白癬菌は「ケラチン」という蛋白を栄養源に生きているカビなので、
ケラチンが多い体の部位に感染します。
ケラチンが多く存在する場所とは皮膚の表面を覆う垢となって落ちる場所なので、
白癬は皮膚の表面に病変を作ります。
垢となって落ちない粘膜には出来る事はありません。
ちなみに角層が変化したものが、毛や爪ですので、毛や爪に白癬菌が感染することもあります。
⇨爪は爪白癬(爪の水虫)、毛はケルスス禿瘡(毛穴の水虫)になります。
白癬は接触感染する
白癬は接触感染です。
人ばかりでなく白癬になった動物と接触していると、人に感染することがあります。
足白癬は、家庭内の足ふきマットやスリッパなどを長い間共用していると、
それらに付着した白癬菌が足に感染して発症する、家庭内感染によるものがほとんどです。
白癬の治療法は??
足の皮膚だけならば、外用剤で治療が可能ですが、
爪白癬の完全治癒は抗真菌剤の内服が必要です。
(内服開始に伴い、採血にて肝臓の機能などをみます。
検査結果が正常な方のみ処方できます!)
3~6月間の抗真菌剤内服で約80%の患者さんが治癒します。
爪が分厚い場合はさらに削ったり白くなった部分に穴を開けて外用剤を詰め込む治療をします。
白癬の予防法って??
先ほども言いましたが、白癬は接触感染です。
ですから白癬の人に触れなければ良いのです。
なかなか難しいことかもしれませんが、パスマット、タオル。スリッパなどの共有は絶対NGです!!
※洗濯物は一緒に洗って大丈夫です。
完治するまで患部に触れる物は避けましょう。
家族にいらっしゃっる場合は早めに治療をすすめましょう!!
また、感染しないように対策もしっかりとりましょうね。
水虫の薬は即効性があるわけではなく、数か月〜でないと治りません。
根気よく付き合って、しっかり治しましょう♩