皮膚科をやっていて、よく処方するのが
保湿剤、ステロイドに続いて抗ヒスタミン薬を出すことが多いのですが、
この抗ヒスタミン剤と言うのはたくさんの種類があると共に、
それぞれのメリット、デメリットもあるのは確かです。
また、人それぞれで効き目や副作用の強さも違ったりするので、
患者さんと相談しながら、決めていきます。
もちろん副作用が強ければ効果が強いということではありません。
抗ヒスタミン剤には様々な効果がありますが、
かゆみ止めとしてよく処方します。
ですが、最も出現しやすい副作用は「眠気」です。
仕事や育児、運転をする人などにとって眠気というのは大敵ですね( ゚д゚)
最近では第二世代と言われる、眠気が出にくいタイプが主力になりました。
(第二世代でも薬剤によっては運転しないようにと説明書きがあります。)
⇨ちなみに第一次世代の抗ヒスタミン剤とは
抗ヒスタミン薬のうち、1982年以前に発売されたもので、
レスタミン、ベナ、ドリエル、ポララミンなど。
眠気が強いのが最大のデメリットです、、
第二世代の抗ヒスタミン薬は1日1回、または2回内服するタイプがほとんどです。
生活リズムや好みに合わせて選択することも可能です。
実は2010年に発売された「ザイザル」以来、
久しぶりに新規抗ヒスタミン薬が発売されました!!
「ビラノア」という薬を知っていますか??
今日はこのビアノアについてお伝えします★
ビラノアの効果
1、アレルギー性鼻炎
2、湿疹・皮膚炎のそう痒(=かゆみ)
3、蕁麻疹
4、皮膚疾患のそう痒
5、皮膚そう痒症のそう痒
このように他の抗ヒスタミン薬と同様に
花粉症や蕁麻疹、かゆみに効果的です。
最大のメリット!!
薬の血液中の濃度が1時間でピークになり、
とにかく効き目が速くあらわれるのが特徴です★
さらに現在使われている抗ヒスタミン薬のなかで、
副作用である「眠気」がもっとも起こりにくいのです!!
早く効果があり、眠気が起こりにくいなんて優秀な薬ですよね。
ちなみに実際、私も花粉症で内服したことがありますが、眠気はゼロでした。
そして鼻水や目のかゆみもすぐに止まりました( ^∀^)
さらに嬉しいのは、1日1回の内服で良いということです♩
忙しい朝に内服したくない人って多いですよね、
飲み忘れもなくなりますし、薬の管理が楽になりました★
空腹時でないとダメ
食事の影響を受けて効き目が低下してしまうため、食前1時間と食後2時間の計3時間は服用を避ける必要があります。
ですから、何かと間食をすることも多いと思うので
就寝前に内服するのが良いと思います。
ですが、意外と就寝前まで何かしらつまんでいることが多いので
タイミングが合わず内服できない
という方もいらっしゃいます。