新型コロナウイルスが流行してから数ヶ月が経過しました。
未だ、有効な治療薬がないので、病院では対処療法を施して対応してきました。
重症化すると最後は自身の体力と免疫力に頼るしかありません。
さて、世界中で新型コロナウイルスの治療薬として様々な薬を試していますね。
現在効果があるのではないかとされているのが、
「アビガン」と「レムデシベル」です。
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そもそもアビガンとはどんな薬??
知名度の低い薬ですが、一体どんな薬なのでしょうか。
正式な添付文書には効能、効果の欄に
「新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症(ただし、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分なものに限る。)」
と記載されています。
あれ?インフルエンザ?って思った方もいらっしゃると思いますが、
その通りで、アビガンはインフルエンザの治療薬なのです。
インフルエンザには使用できますが、コロナウイルスの治療薬としては承認されていないのが現状です。
なぜインフルエンザ以外の病気では処方が許可されていないかと言いますと、
動物による安全性試験で胎児に奇形が生じる可能性が認められたからです。
薬でも特に怖いのが奇形が生じることです。
インフルエンザ治療薬はいくつか種類があります。有名なのを挙げるとしたら「タミフル」でしょうかね。
にも関わらず、このアビガンが承認された理由としては
タミフルなど薬は、ウイルスを細胞内に閉じ込めて増殖を防ぐ効果があります。
ですが、アビガンは、感染した細胞内でウイルスの遺伝子複製を阻害して増殖を防ぐ効果があるのです。」
ちょっと珍しいメカニズムでウイルスの増殖を防いでいるのです。
アビガンと新型コロナの関係は??
なんでインフルエンザの治療薬が新型コロナウイルスの治療薬として使われようとしているの?
って方も多いと思います。
アビガンの作用メカニズムはインフルエンザウイルスが増えるのを阻害するからだと考えられていますが、
新型コロナウイルスの増殖も似ているために、アビガンが新柄コロナウイルスの増殖を抑える可能性があるからだそうです。
ですが、残念ながら現時点では新型コロナウイルスに対して有効性と安全性が確率されていません。
最後に、、
国も重大な副作用が出現した時に責任を取れないので、薬の承認をそんな安易な感が絵では承認できません。
実際、一つの新薬を開発するのには相当な時間と人材と労力とお金が要ります。
一刻も早く特効薬が開発されて、今まで通りに平和に過ごせたら良いと思います。