皆さん、今までで一度はヤケドをした経験はあるのではないでしょうか？？
ほんの小さなヤケドから大きなヤケドまで様々だと思いますが、
ヤケドというのは痛いのに加え、傷跡が残りやすく、
厄介なものですよね。
火（熱）というのもはとても便利なものですが
あっという間に全てのものを台無しにしてしまうほど恐ろしいものでもあります。
これからの夏の季節だとバーベキューや花火などの火を使用する機会も
多くなってきます。
火を使ったイベントごとを楽しむのは良いことだと思いますが、
皆さん十分に気をつけて扱ってくださいね( ﾟдﾟ)
今日はそんな「やけど」についてお話させてください★
ヤケドとは？？
やけどは専門用語で「熱傷（ねっしょう）」と言います。
皆さんのご存知の通り、熱による皮膚や粘膜の外傷のことを言います。
高い温度の物質が皮膚に触れるとやけどとなります。
これは誰でも知っていますね。
もちろん炎などの高温でもやけどになりますが、
40〜５０度くらいの低温でもやけどになることがあります。
これが「低温熱傷」（低温やけど）ということです。
大人に比べて皮膚が薄い子供や高齢者は低い温度でも
持続的に低温のものに触れていることで熱傷となってしまいます。
温度は低いのに皮膚の深いところがやけどしていることが多いのが特徴です。
冬場での湯たんぽやこたつ、カイロなどの使用は注意してくださいね！！
やけどの症状は？？
やけどをするとすぐに皮膚に赤み、腫れが出てきます。
その後も腫れやみずぶくれ（水疱）が数日間できます。
やけどによって組織が傷ついてしますと、その損傷した部分の血管から
体液が漏れて、腫れるのです。
さらに損傷した皮膚は菌などの侵入を防ぐバリア機能がなくなるので感染症を起こしやすくなります。
もし細菌感染を合併してしまうと、やけどの深さが深くなってしまします。
※軽度のやけどは水ぶくれが出来ないこともあります。
応急処置は！？
とにかくややけどをした部位をすぐに冷やしてください！！
水道水で大丈夫なので早ければ早いほど良いです。
そして、衣服の上から冷やすことがとても重要です。
あわてて衣服を脱がせると、皮膚が剥がれてしまうことがあるので絶対にやめましょう。
最低でも１５分〜３０分以上は冷却を続けてくださいね( ﾟдﾟ)
冷やすことはやけどの進行を最小限にとどめ、さらに痛みも軽減することが出来ます。
やけどの種類は？
やけどは深さによってI度熱傷からIII度熱傷に分類されます。
I度熱傷
表皮のみの損傷です。日焼けがこれにあたります。
赤くなり、痛いですが数日で治ります。
とくに治療をしなくても傷跡を残すことはありません。
浅達性II度熱傷
真皮上層までの損傷です。
赤くなり、水疱（水ぶくれ）ができて、痛いです。
色素沈着などがおきますが、数週間で痕があまり残ることなく治癒します。
深達性II度熱傷
真皮深層までの損傷です。
赤くなったり、紫色～白くなり、水疱（水ぶくれ）ができます。
あまり痛くないのが特徴です。
治癒までに１ヶ月以上かかり、軽度の傷跡を残すことが多いです。
III度熱傷
皮下組織までの損傷です。
黒色、褐色または白色になります。
水疱（水ぶくれ）はできず、痛みを感じる神経も死んでしまっているので痛みは感じません。
ここまで深い熱傷になると基本的に入院して植皮術などの外科的治療が必要になります。
このようにやけどの治療には冷却、洗浄、軟膏治療などによる保存的治療と
植皮術を中心とした外科的治療とがありますが、
これはやけどの状態を診察して医師が決定していきます。
早めに受診を！！
I度熱傷で慌てて受診することはないですが、
やけどをした場合は早めに皮膚科を受診して適切な薬や指示をあおってください。
自己判断で何か薬を塗ったり、
処置をすると余計に悪化してしまう可能性もあるので気をつけてください。
早期治療が後々傷跡を残さないようにするポイントです。
軽度のやけどの場合には市販薬で対応するのもありだと思います。
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