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風邪
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今年もインフルエンザの流行の季節がやってきました。

去年の冬からインフルエンザの予防ワクチンをした方も多いと思います。

近年ではインフルエンザワクチンが在庫切れなんて病院も多い気がします。
それほどみなさんが予防に力を入れているということで、良い傾向だと思っています♪( ´▽`)

さて、そんなインフルエンザ、

疾患名はとても有名ですが、みなさん正しい知識を知っていますか??

今日はインフルエンザの全てを簡単に解説していきます!

インフルエンザとは??

帯状疱疹

インフルエンザとは、その名の通り「インフルエンザウイルス」 というウイルスに感染して発症する病気(感染症)です。

みなさんよく周りでこんな話を聞きませんか?
「今年はA型が流行っているって〜」と。

このウイルスには血液型のように型があり、 A型、B型、C型があります。

ですが、全てに感染するわけではありません。
私たち人間に流行するのはA型とB型です。

A型は私たち人間以外にブタ、ウマなどの哺乳類やニワトリなどの鳥類などに感染しますが、
B型は人間だけのようです。

ウイルスというのは細菌より小さく、どう頑張って防ごうとしても
体内に入って感染してしまいます。

特にインフルエンザウイルスは感染力が強いのです。
日本国内では毎年12月~3月に大流行します。

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インフルエンザの症状は??

インフルエンザに感染すると一般的な風邪と見分けることが難しいですね。

インフルエンザの検査をすれば確定診断ができますが、
風邪との見分け方の特徴があります。

インフルエンザ 風邪
症状 ゆっくり
発熱 38度以上 37度くらい
全身症状 寒気、頭痛、倦怠感、関節痛 ほぼない
喉・鼻の症状 全身症状後から 最初から
強い 軽い

先生
このように見比べてみると違いが分かりますね! 特に全身症状が強いのが最大の特徴です。

インフルエンザの合併症としては気管支炎や肺炎などがありますが、

特に注意したいのが急性脳症(インフルエンザ脳症)や重症肺炎があります。
命に関わる合併症なのでインフルエンザかなと思ったら医療機関で診察を受けるようにしてください。

若くて健康な方でしたらインフルエンザに感染しても
薬を飲み、しっかり安静にしていれば順調な経過を辿りますが、

インフルエンザに感染すると重症化しやすいと言われている方達が居ます。

65歳以上の高齢者
5未満の赤ちゃん、子供
妊婦

肥満

喘息などの呼吸器疾患、心疾患、糖尿病などの代謝性疾患、
腎機能障害、ステロイド使用中などの免疫機能不全

ざっとこれらに当てはまる方々は注意してください。

インフルエンザワクチンをおすすめします!!
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インフルエンザワクチンが推奨されるワケ

問診
ワクチン打ちましょう!ってしつこいくらい言われていますがなぜだか知っていますか??

「インフルエンザに必ず感染しない」わけではありません。
ワクチン接種をしてもインフルエンザになることもよくあります。

ですが、先ほど述べた重症な合併症の出現の軽減がしっかりと認められているのです。

インフルエンザを甘くみてはいけません。
特に高齢者、小さな子供は積極的にワクチン接種をしましょう。

感染経路、簡単にできる予防法

誰でもインフルエンザに感染したくないですよね。

ですが、現時点では100%の予防法がありません。

ですから予防になる行為を身につけて実践していきましょう!

先生
感染力が強いと言われているインフルエンザウイルス。
さて、どのような経路で感染してしまうのか知っていますか??しっかり感染経路を知ることで予防に繋がります。

インフルエンザウイルスは2つの経路で感染します。

飛沫感染・・・感染している人の咳・くしゃみを吸い込む
接触感染・・・感染した人が触ってすぐに同じ物を触り、そのまま目、鼻、口に触る

だから簡単に周りの人に感染してしまうのです。
見えないウイルスだからこそ防ぐのが難しいですよね。。

予防法

まずは基本となる体、抵抗力が高まるように生活習慣を見直しましょう。

人混みに行った後や公共の物に触った後にはしっかり手洗い・うがいをしましょう。

アルコールの入った手指消毒をしましょう。(ドラッグストアなどで手軽に購入できます。)

自分が感染源かもしれないので、咳やくしゃみをする時は手やハンカチなどで口・鼻を覆いましょう。(マスクの着用がおすすめ)

なるべく人混みや満員電車は避けましょう。

これ!!っと言った良い予防法はありませんが、
上記のことだけでも実践することで、感染リスクは低下します。

私は医師をしていてインフルエンザの患者さんを診ることもよくありますが、
一度も感染したことがありません。

インフルエンザ病院に行ったら何をする??

インフルエンザっぽい症状が出て、病院に行くとだいたい同じことを聞かれると思います。

「いつから発熱?症状は?体温は?」など。

基本的なことですが、聞かれるので覚えておきましょう。

この冬の時期ですと症状に応じて「迅速抗原検出キット」を使う検査が行われます。
これがインフルエンザかどうか確定診断ができる検査キットです。

鼻やのどの粘液を綿棒でぬぐった液を検査キットを用いて調べると
感染の有無、ウイルスの型が5〜10分ほどでわかります。

ですが、「熱っぽいな」と思ってすぐに受診しても検査してもらえない場合があります。
「明日また来てください」と言われることも多いでしょう。

これにはしっかりとわけがあります。

インフルエンザに感染してもインフルエンザウイルスが体内で増えるのに時間がかかります。

だいたい12~24時間経過してからでないと検査キットが陽性であっても
陰性と出てしまうことが多いからです。

症状が辛く、解熱剤や鎮痛薬、咳止めなどはすぐに処方できますが、
インフルエンザ薬は診断されていないため処方できないのです。

インフルエンザ潜伏期間は??登校、出勤再開までの流れ

風邪

インフルエンザは知らぬ間に他人へ他人へと感染させてしまいます。
そのわけが

インフルエンザウイルスは、発症する1日前から感染力があるのです。

本人も気づかないうちに感染してしまい、そのまま外出などして他人へうつしてしまいます。
恐ろしい。。。

基本的にインフルエンザウイルスの潜伏期間は1~2日なので
もちろん感染した当日から感染力をもっていますね。

これがなかなか防げずに広めてしまう最大の要因なのです。

ちなみに感染力は、発症後一週間程度も持続し、
発症してから3日ほどは感染力が最強に強いです!!

熱が下がったからと言って外出してはいけません。

この感染力の長さから出勤、登校の決まりがあったりします。
小児
学校保健安全法施行規則というルールを示したものがあるのですが、そこには
インフルエンザになったら学校や園への出席停止の期間の目安として
「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」と決められています。
成人
小児に対して成人には特に決まりはありません。
ですが、先ほども述べた通り、発症1週間経過しても感染力を持っている可能性があるため、
症状がなくなっていてもすぐに出勤するのはNGです。
目安としては発熱がなくなってから2日目までは自宅で安静にしていましょう。
ですが、確実に感染させないとは限らないので、できたら1週間は自宅に居た方が無難ですね。職場によってルールがあると思いますので、しっかり確認しましょう。

インフルエンザの最新治療

では最後にインフルエンザにはどのような治療法があるのか解説していきます。
インフルエンザはウイルスなので「抗ウイルス薬」が処方されます。

この薬にはいつくか種類があります。

一般的に処方されるのは
「タミフル・イナビル・リレンザ・ゾフルーザ」という薬が挙げられます。

先生
インフルエンザ薬にはウイルスが増えるのを抑えて、症状を軽くするのが役割です。

ウイルスが増えるのを抑制すると、発熱、だるさなどの全身症状が軽く済みます!
そして大事なのはウイルスは発症してから48時間がピークです。
ですから48時間以内に抗インフルエンザ薬を使うことが重要なのですよ。

よく処方される薬について簡単に解説していきます。
タミフル
タミフルは一番よく知られている薬なのではないでしょうか。
これは普通の飲み薬です。

大人はカプセルですが、子供向けにドライシロップ(粉末)があります。
一般的なドライシロップは甘くできていたりするのですが、タミフルの粉末はかなり苦いです。
子供が内服してくれないという不満の声も多いのが実際です。。

A型、B型インフルエンザのどちらにも効果を発揮します。

※新生児などの月齢の低い赤ちゃんや腎臓病の方は使用できない可能性もあります。
医師に相談するようにしてください。

イナビル
イナビルは内服ではなく、吸入薬(口から吸います)です。

A型、B型どちらのインフルエンザウイルスにも効果があります。

効果が長く持続するため、最初に1回吸入するだけでokです。
場合によっては2日間にかけて2回吸入することもあります。

イナビルはあまり小さい子供には処方されません。
薬を一気に上手に吸うことが難しいからです。

高齢者でもうまく吸引できない場合があるので小児、高齢者には向いていない薬のように感じます。

※呼吸器の病気(喘息など)がある方は使用できない可能性があります。
また、薬の成分に乳製品が含まれているので乳製品のアレルギーを持つ方は禁忌です。

リレンザ
リレンザもイナビルと同様の吸入薬です。
A型、B型どちらのインフルエンザウイルスのどちらにも効果があります。

5歳以上で上手に吸入できる場合には子どもも使用することができます。

リレンザは、1日2回、5日間吸入することが必要なので、忘れずに吸入しなけれはなりません。

ゾフルーザ
「ゾフルーザ」知らない方も多いはずです。
実は最新の抗インフルエンザ薬で2018年2月に処方開始となりました。

ゾフルーザは「キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬」と呼ばれており、
ウイルスが細胞内で増えるのを抑える効果があります。

タミフル・イナビル・リレンザはウイルスが細胞の外に出て増えるのを抑える効果がありますが、
ゾフルーザは細胞内でウイルスの増殖を抑えるのでより効果が高いとされています。

ゾフルーザは内服薬でA型、B型どちらのインフルエンザウイルスのどちらにも効果があります。

特徴として効果が長く持続するため最初に2錠飲むだけで治療はおしまいです!

先生
いかがでしたか?インフルエンザについての知識を深めて正しい対処方法を取りましょう。
まずは予防することが重要です。

もし感染してしまったらしっかり医療機関を受診して正しい指示をあおってください。

みなさんがインフルエンザに感染しないことを願っています!!


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