適切な治療法を受けよう!!
乾癬は慢性で軽快と悪化を繰り返してしまうので、
その時の患者さんの病気状態に合わせて臨機応変に治療法を選択していきます。
基本的に乾癬の治療法は4つに分かれます。
外用療法
外用療法は乾癬治療の第一選択になります。
基本的にビタミンD3外用薬とステロイド外用薬を使用します。
現在ではビタミンD3とステロイドの配合薬(2016年販売開始したマーデュオックス軟膏)が発売され、
1日1回の外用で済むことから、患者さんの負担が軽減されています。
光線療法
光線療法と言って、患部に光を当てて治療する方法です。
病因となる細胞がやつけられる+病気を抑える作用のあるT細胞の誘導などが考えられています。
使用する光線の種類で2つに分類しています。
UVA(紫外線A波)
PUVA療法:ソラレンという紫外線に敏感になる薬剤に長波長紫外線(UVA)照射を組み合わせたものです。
照射前にソラレンを体に行き渡らせる必要があるので、
指示された時間に、外用or内服or薬剤の入った風呂に入浴する
という方法をとって薬剤を浸透させます。
UVB(紫外線B波)
UVB療法は、ソラレンなどの薬剤を使わず、
中波長紫外線(UVB)照射を行います。
311~312 nm Narrow band UVB(NBUVB)や308 nm エキシマライトもUVB療法です。
光線療法は出来ない人もいるので、
医師からの問診には正確に答えましょう。
(妊娠・授乳中、10歳未満、皮膚がんの人など)
内服療法
内服療法としては、免疫抑制作用を有するネオーラルの内服や
角化異常症治療薬でビタミンA類似物質であるチガソン、
免疫調整薬であるオテズラなどがあります!!
オテズラに関してはこちらの記事を参照ください⬇️
生物学的製剤
今まで関節リウマチなどで使用されていた生物学的製剤(レミケード、ヒュミラなど)が
2010年から、乾癬に対し適用追加がありました。
その後も次々と多くの薬が承認されています。
(ステラーラ、コセンティクス、ルミセフ、トルツ)
一番最近では2018年にトレムフィアという薬が承認されています。
これらの薬は副作用も怖いので決められた大きな医療期間でしか
投与できません。
日常生活での注意点は??
まずはバランスの良い食事が重要です。
カロリーのとりすぎは乾癬を悪化させるので注意が必要です。
またストレスも皮疹を悪化させますので
なるえくストレスを溜めない生活を心がけてください。
そして、日光浴も効果があります。
ですが、紫外線照射で逆に悪化する患者さんもいるので
過度な日光浴は避けるようにしましょう。