毎日全身をくまなく観察でもしない限り
ある時たまたま気づきますよね。
ホクロ?が出来た!こんなの今まであったっけ?って。
体に急に新しいできものができると少し焦りますよね(^ ^;)
ホクロなんて特に癌じゃないかって思う方も沢山いらっしゃると思います。
さて、今日はそんな黒いできもの(ホクロ、癌)について
見分け方を含めてお話します。
皮膚にガン??
「癌(がん)」と聞くと、肺がん、胃がんと大腸がん
のように体内にある癌のことを思い浮かべますよね。
皮膚にガンができるなんて知らない方もいらっしゃいます。
それほど体内にできるガンに比べてあまり知名度が高くないのかな
って思います。
ですが、皮膚癌は皮膚にできるため、
自分で気づくことができるので早期発見に繋がります!!
皮膚癌って??
先ほどから皮膚癌と記述していますが、
正式にはメラノーマ=悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)
と言います。
メラノーマは皮膚がんの一種で、見た目はほくろとそっくりです。
実はメラノーマは数年前まで、
抗がん剤も放射線治療も効かない怖いがんと考えられていました。
近年では新しい薬剤(免疫チェックポイント阻害剤を含む)が出来て、
治療効果が期待できるようになりました!!
もし早期発見できれば、皮膚ガンを切除し、治療することも可能です。
ってことなので、まず何より早期発見が大切です。
定期的にセルフチェックをしてみてください。
素人でどうやってほくろとメラノーマを見分けるの?
って思いますよね、
そこで、それらを区別する方法「ABCDルール」を紹介したいと思います。
ちなみに医師は確定診断の細かい検査を行う前に、このルールを基準に診察しています。
ABCDルールを基準にほくろを観察すれば、メラノーマかどうか見分ける手助けになるのです★
ABCDルール
メラノーマは左右非対称の形をしていることが多いです。ホクロ(ガン)の中心で線を引いてみて、左右が同じ形をしているかどうかで判断します。
左右非対称ならメラノーマの可能性があります。
イメージとしてはホクロは丸、楕円形と表したら、
メラノーマはアメーバのように形が整っていないのです。
➡️なぜメラノーマは左右非対称になるのかと言いますと‥
がん細胞にも多様性があるからです。
人の性格のようにガン細胞もそれぞれひとつひとつ違っています。
ぱっと見、ただの固まりのメラノーマのように見えても、
実際は色々なメラノーマ細胞の集団で構成されています。
増殖の速い細胞は早く大きくなり、
増殖が遅い細胞はあまり形が変わりません。
このようなことから不均一な形となって見えるのです。
メラノーマの辺縁は不明瞭です。
要するに黒縁がはっきり見えるか、ぼやけて見えるかの違いです。
➡️これも先ほど解説したように、
がん細胞の多様性によるものです。
メラノーマは、メラノサイト(皮膚の色をつくる細胞)がガン化したものです。
人の皮膚の色はこのメラノサイトがつくるメラニンの量によって濃さが違ってきます。
ですから、それぞれのメラノーマ細胞がつくるメラニンの量にも差が見られます。
その結果、辺縁が不明瞭(ぼやける)になります。
メラノーマは真っ黒、薄い部分が混ざっています。
➡️先ほど辺縁不明瞭で説明したように、
メラノーマ細胞が作り出すメラニンの量はそれぞれバラバラです。
ですから、メラノーマには色ムラができます。
そして、メラノーマは「自然消退」と言って、突然自然に消えることがあります。
これは自分の免疫細胞に攻撃された結果なのです。
自然消退した部分は、普通の肌色に戻ります。
メラノーマには、色の濃さに違いがあり、
さらに黒い中に肌色の部分がある場合もあります。
ちなみに、完全に自然消退したように見えたメラノーマが数年後、再発・転移して見つかることがあります。消えたように見えてもメラノーマ細胞は体のどこかに残り、生き続けていると考えられています。つまり、「消える」イコール「治る」ではありません。自然消退したほくろに関しては、メラノーマを疑うことがあります。
「大きさ」が違うことが多いです。
➡️メラノーマは生きている癌細胞なので、
時間とともに大きくなっていきます。
その直径が6-7mmを超えると、メラノーマの可能性大です。
定規などで大きさを測って、
数ヶ月ごとにほくろが大きくなってくるようなら要注意です。
鉛筆の直径がだいたい7mmありますので、それを押し当てて大きさをチエックすると基準になります。
鉛筆の直径より大きいので場合は要注意です!!
最後に、、
ABCDのルールも見分けるのにとても重要ですが、
確定診断には皮膚をとって調べないと分かりません。
自分で怪しいホクロを見つけたら、皮膚科へ行って専門の医師に診てもらってください、
ためらって遅くなるより、早期に発見できた方が良いですからね!!