ニキビ治療と言ったら、外用薬や抗生剤を思い浮かべる方も多いでしょう。
実際、皮膚科でニキビ治療を開始してもピルの効果を伝えてくれるところは少ないと思います。
今回はニキビに「低用量ピル」が効果があるというということを解説していきます★
(※今回は女性向けに書いています)
体内のホルモンバランスが乱れてしまうと、男性ホルモンが優位になることがあります。この男性ホルモン優位が大人ニキビの原因となってしまうのです(>_<)
男性は生まれつき、女性と比べて皮膚のキメが粗く、皮脂量も多いです。
逆に女性はもともと皮膚のキメが細かく、皮脂量も男性ほど多くはありません。
ですから、男性よりキメの細かい女性の肌では、男性と同じだけの皮脂量は不必要ですし、
そもそも沢山の皮脂を処理しきれません。
顔中がテカテカの人も皮脂量が多すぎることが原因で皮脂が処理しきれずに余っている状態ですね( ゚Д゚)
そして、その余った皮脂は毛穴にどんどん詰まっていってしまうのです!!
ホルモンバランスの乱れでニキビが出来るメカニズムはこういうことなのです……。
ホルモンバランスの乱れの原因は様々ありますが、
食事・ストレス・睡眠・疲労・運動不足など…日常の生活の中に原因があります。
生活習慣の見直しが重要なポイントとなりますが、
そもそも年齢を重ねると急にホルモンバランスが変化することもあります。
(更年期障害のように…)
30歳前後の妊娠したり、出産したりする時期は特にホルモンバランスの乱れで肌荒れで悩む方も多いと思います。
ということで、結論、これら原因で発生した大人ニキビを治すには、
ホルモンバランスを元の健康な状態に戻すことです。
ホルモンは目に見えないのでニキビ部分の外部からいくらアプローチしても無駄です(;^ω^)
そこで有効なのが低用量ピルなのです。
ピルは怖いと思っている方、メリット、デメリットを理解し、正しい飲み方をすれば全く怖いものではありません!!
低用量ピルは、100%確実に避妊効果が得られます。ニキビに対してもそうですが、他にも沢山のメリットがあります。
それなのに日本での普及率はわずか1.1%と、欧州各国の数十分の1の低さです…海外ではとっくに認証されて使われていた低用量ピルが、日本で承認されたのは1999年と遅かったのも原因だと思いますが、
誤った副作用のイメージ「太る」といった誤解や、
頻度の低い副作用を恐れていることが多いというのがこの数値の低さの背景にはありそうですね。
・100%の避妊効果(コンドーム使用では1年に5%の人が避妊に失敗している)
※確実な避妊効果は最初は内服開始から8日目~
・ホルモンバランスをと整え、ニキビ軽減
・女性ホルモン優位にし、艶のあるきれいな肌にする
・生理周期を安定させる
・生理痛の軽減
・生理前のイライラ(PMS症候群)の解消
・卵巣癌、子宮体癌なども女性特有のガンの予防
・生理時期のコンロトールができる
※内服を辞めると生理再開するのでいつでも妊娠できる
・毎月お金がかかる(月3000円程~)
・胃のムカムカ、頭痛、胸のはり、浮腫みなどのつわりの軽い症状がでる場合がある
※ほとんどの場合、10日ほどでなくなります。長く続く場合でも2〜3ヶ月で落ち着いてきます。
・血栓症の確率を2〜3倍にする
※例えば30才の女性であれば2万人にひとりしか起きません。超マレということです。
ですが体質的に肥満・タバコを吸う・高年齢・高血圧・糖尿病などの方は血栓症の確率を数倍から、
ときに10倍ほどに引上げでしまうので内服しない方が良い。
☞内服方法
1日1錠内服するだけなので簡単。(決まった時間に内服するようにすると飲み忘れない)
内服し忘れたらすぐに1錠飲む。(その日は計2錠内服するということになる)
ちなみに……
どうしても低用量ピルだけではニキビが治らないという方
(こちらは1か月8000円程~なので高め)
1日2回服用することによって、男性ホルモンを低下させる効果があります。
ですが、この薬は単独で服用してもあまり効果はありません!!
低用量ピルと併用することによって効果を発揮します。
なので、ピルだけでは治らなかった場合や、ニキビを急いで治したい場合に使用することがあります。
もちろん、この治療する時にはニキビの外用治療が開始している事が前提です。
ニキビのガイドラインで推奨されている治療でも効果があまり無い時、また、ガイドラインで推奨されている
治療でアレルギー反応が出てしまったり、耐性が着いてしまった時に行います。
通販でも買えます👇(トリキュラー、マーベロンが使用しやすくて安全だと思います!)
ニキビがひどくて何をしても治らない方、ホルモンバランスの見直しも大切かもしれません(*^-^*)
頑張ってニキビ0のキレイな肌を目指しましょう♫