初めまして。都内で医師をしております。
今回は気候と頭痛の関係について解説していきたいと思います。
毎年のことですが、梅雨や台風の季節が近づいて来ると、
「天気が悪くなる前に頭痛がする」「梅雨の季節はいつも頭痛が悪化する」という声が聞かれます。
片頭痛を起こす原因としては、
ストレス、女性ホルモンの変動、睡眠障害、におい、光、飲酒、喫煙などが有名ですかね。
ですが、片頭痛患者の約半数が天候の変化によって
頭痛が誘発されたことがあるとされています。
実際私も天候の悪くなる前には頭痛が酷く、鎮痛薬を内服しています。
一見、気の持ちようとか言われそうな内容ですが、これにはしっかり原因があります。
雨の日に頭痛が発生する原因は??
気圧や気温の急な変化が頭痛を誘発
雨の日に限ってどうして理由もなく頭痛がするのー!
と憂鬱になってしまいますよね。
また、梅雨の時期には頻回な頭痛で病気なのではないか・・
と不安な気持ちにもなってしまいます。
雨の日の頭痛、気のせいではなく
それは「気圧や気温の急な変化が自律神経系に影響するから」なのです。
特に雨の日は気圧だけでなく、
湿度も高くなって不快感も増すため、体調不良になる人が増加します。
天気が原因で体調不良になったりしやすいのを「気象病」と言われたりします。
特に注意したいのは梅雨や台風が多い時期や
春や秋など季節の変わり目にも起きやすくなっています。
慢性的な頭痛には片頭痛、緊張性頭痛、群発性頭痛の3種類が存在します。
天候に影響を受ける可能性が高い頭痛は片頭痛と緊張性頭痛の2種類なのです。
緊張性頭痛
セロトニンという物質は交感神経を刺激して血管を収縮させる役割があるので、
この血管収縮によって緊張性頭痛が起こるのです。頭痛による痛みがでさらに血管を収縮させ、
緊張性頭痛を悪化させるという悪循環が発生する場合もあります。。
片頭痛
成人の約10%が偏頭痛で悩まされていると言われています。片頭痛の原因としていくつか説があるのですが、
一般的には血管拡張説がその一つとして考えられています。低気圧になると血管が開き、開いた血管が神経を刺激することで
片頭痛が誘発されるからだです。気圧の変化による頭痛が発生しやすい時間帯は、
自律神経のバランスが変化する早朝と夕方に多い傾向があります。
雨の日に頭痛を防ぐためには
雨の日にはできるだけ気圧や気温、湿度の変化に
影響を受けないよう、冷暖房や除湿器によって室温や湿度をコントロールするとよいでしょう。
雨の日の頭痛は気圧の変化が大きな要因となるため、
室内の気圧を一定に保てると良いでしょう。
頭痛になってしまったら、
無理をせずになるべく寝ていればOKです。
他にも患部をタオルで冷やしたり、暗所で休んだりすると効果があります。
ちなみに逆に緊張性頭痛の場合は温めると頭痛が改善します。
頭痛というストレスで肩こりになってしまうことがあります。
肩こりによって血流が悪くなると頭痛が発生する可能性も十分あるため、
頭痛と肩こりに深い関係性がありあmす。
頭痛を悪化させないため、
日頃からのストレッチやマッサージが大切です。
雨の日に頭痛が起こると、その痛みによるストレスで肩こりを感じることがある。肩こりによって血流が悪くなると頭痛が発生する場合もあるため、頭痛と肩こりには相関関係があるといえる。頭痛を悪化させないため、ストレッチやマッサージで肩こりを日ごろから予防するようにしよう。
めまいが起こったら安静にして、症状が改善されるまで休みましょう。
めまいが治らない場合には耳鼻科に受診すると診察してくれますよ。
薬剤を用いよう
頭痛には薬を内服するのも良いですね!!
対処法だけで防げない場合には薬に頼ってみると良いと思います。