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軟膏つぼ
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皮膚科で処方されるプラスティック容器に入った混ぜ薬などを
もらったことはありますか??

だいたいこんな感じの容器です⬇️
軟膏つぼ

この容器に入った薬はどんなものなのか、特徴や注意点など
お伝えできたら良いと思います★

この容器は何者??

よく皮膚科で処方されるこの容器に入った薬は
どんな物かご存知でしょうか??

外用薬(塗り薬)を入れる容器なので
「軟膏つぼ」と言ったりします。

基本的には塗り薬はチューブなどにもともと入って販売されている
ものを処方すれば良いのですが、
様々な理由でこのつぼに入れ替えて処方しています。

①チューブが使いから容器に移し変えた

外用薬

チューブの薬は歯磨き粉のようにしぼり出して少しずつしか使えませんね。
ですから狭い範囲やちょっとした部位に使用するのにはとても便利です。

ですが、皮膚の広い範囲に薬を塗るときには非常に不便です!

一度に沢山の量を必要としているのに、少しずつしか出てこないのであれば
容器に移し替えた方が圧倒的に使い勝手が良いからです。

また、薬の量が多くなるとチューブの本数がたくさんになりすぎてどこかへ無くしたり、
使い途中で次の軟膏へ手を出してしまったりします。

このような時大きな容器に全部入れることで薬を指ですくって多くの量を一度に塗ることができますし、
チューブのように数が多くなってなくすなんてこともなくなります。

欠点としては、一度につけすぎてしまうことや
雑菌などが入りやすく、不潔になりやすいことなどがあります。

また容器にしっかりと薬の名前を記入しておかないと何の薬だか分からなくなってしまします。

②副作用を避けるために薬の濃度を薄めた

ステロイド

強い薬を使用したいが、副作用を気にする場合にはこの方法をよく使用します。

私を含めて、皮膚科医でよく行なうのは強いステロイド軟膏を白色ワセリンで薄める方法です。

強いステロイドを長期に渡って使用すると副作用がでやすくなります。
ですからワセリンで少し薄めて少しでも使用量を減らす目的があります。

ちなみに患者さんにはステロイドは薄く塗るように指導しているのですが、
どうしても必要以上にたっぷり塗りたがる傾向にあります。

これによるつけすぎを防ぐ効果もあります。

欠点としては、薄める薬によっては薬がよく混ざらず、
薬の成分にムラが出てしまう場合があります。

また、混ぜることで元の薬の成分がこわされて効果が半減したり、
薬の成分の皮膚への吸収が良くなってせっかく薄めたのに無意味になってしまう場合もあります。

ですからしっかり知識のある医師が何と何を混ぜると良いのか
っていうのを把握していることが大切です★

③異なる効能の薬を混ぜあわせた

軟膏

同じ部位に複数の皮膚病が見られた場合に
2種類以上の効果のある薬を混ぜあわせて使用します。

混ぜ合わせて処方することにより、
患者さんの塗り忘れを防止したり、
一度にまとめて塗布できるので、楽になります。

欠点としては、効果だけでなく副作用も重なりあい、効果が発揮されないことがあります。

例えば、水虫とかぶれがあるとします。
かぶれと水虫の薬混ぜて処方したいのですが、かぶれの薬は水虫を悪化させます。

なかなか水虫が治らないなあって思っていたら
かぶれの薬のせいだったってこともあります。

最後には混ぜあわせた薬からひとつの薬に変更して使わなければなりません。

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最後に、、

このように用途に合わせて処方されています。
個々に合った薬を選択して処方しているはずなのでしっかり指示通りに塗るようにしてください!!



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