花粉の季節になり、患者さんの多くが悩まされているようです。。
最新の花粉の薬や花粉予防グッズもあるのでよかったら参照ください★
暖かい季節になるのは嬉しいですが、花粉と共に肌荒れに悩む方も多いです。
花粉は鼻水、くしゃみ、目の痒みなど様々な辛い症状を引き起こします。
意外と知られていませんが、実は、花粉の影響は皮膚にも及ぶことがあるのです。
目や鼻だけの症状のように皮膚にもかゆみや炎症を引き起してしまうのです。
一年を通して肌荒れしているという方はしっかり皮膚科医に診察してもらった方が良いですが、
特に春になるとなぜか肌が荒れがひどいという方は「花粉皮膚炎」かもしれません。
皮膚科医の私が花粉皮膚炎の原因や対処法について解説します！
花粉皮膚炎とは！？
花粉性皮膚炎はその名の通り花粉が原因で引き起こされる皮膚の炎症のことです。
だいたいスギ花粉の飛散量が増加する2月ごろから症状が出始めることが多いようです。
２月頃から原因が何もないのに皮膚の乾燥や肌荒れが続いているなーって方、
それは花粉の影響を受けているかもしれませんよ。
主な症状
赤み
乾燥☝️服に覆われていない顔や首を中心に症状が強く現れることが多いです。
花粉性皮膚炎の原因は！？
春は花粉以外にも皮膚炎の原因となるものがたくさんあるのです。。。
1花粉による皮膚への刺激
目には見えないですが、花粉は皮膚や衣類、髪などに付着します。
例えばアトピー肌や乾燥などで肌のバリア能力が低下していることにより、
アレルギー反応の原因となる花粉が皮膚に刺激を与えて炎症を与えてしまうのです。
一見、健康な皮膚に見えるという方も実は肌が荒れていてバイア機能が低下している可能性もあります。
2黄砂の影響
みなさんご存知だと思いますが、中国の砂漠にある細かな砂が風に乗って日本へ飛んできます。
黄砂は花粉より小さい粒子なのでさらに皮膚に侵入しやすく、肌荒れを引き起こす原因となるのです。
3紫外線による影響
夏だけでなく、実は一年を通して紫外線は地上に降り注いでいます。
春の紫外線は思っている以上に強いものです。
夏は紫外線対策をしっかり行うのに春は紫外線対策への意識が低く、
日焼け止めなどの対策がおろそかになりがちになります。
むしろポカポカ暖かい日差しに当たるなんて方も多いかもしれませんね(^^；)
紫外線による肌への悪影響は想像以上であり、しっかり対策しないと
肌荒れの原因となってしまうのです。
春の肌荒れの対策とは！？
1肌のバリア機能を向上させる
健康な肌を保つことが一番重要になります。
バリア機能を高め、外からの刺激に耐えられるような肌にしましょう。
そのためにも乾燥は絶対NGです。
まずは保湿をしましょう。
市販の化粧品には余計な成分が多く含まれているので、なるべく皮膚科で処方する保湿剤を使用することをおすすめします。
一番おすすめなのは「ヒルドイド」という保湿剤です。
皮膚科などで乾燥が気になると言えばほとんどの医師が処方するかもしれません。
関連記事を掲載しましたので参照ください⇩
しっかりスキンケアを行うことで肌のバリア機能が高められ、アレルギー物質の侵入を防ぐことができます。
2黄砂・花粉はしっかり落とす
皮膚の炎症の原因となる花粉などをなるべく落とすことが重要です。
帰宅後、玄関前で衣類や髪の毛などについた花粉などをはらってから部屋に入るようにしましょう。
できることならすぐにお風呂で洗い流してしまうのがベストです！
また、花粉などが付着しにくい素材の衣類を着ることも大切です。
セーターなどは特にNGですよ。
スポーツウエアやレインコートなどのようになるべくツルツルした素材の衣類を着るように心がけましょう。
3今のうちから紫外線対策を
私は通年紫外線対策をしていますが、みなさんもできたら通年紫外線対策すると良いと思います。
冬の時期に油断していた方でも、春になった今から
すぐに紫外線対策をしてください！！
保湿後にUVクリームを塗ってから外出するようにするだけで
後々の肌の調子がだいぶ違ってくると思います。
4生活週間の見直しを
春は環境の変化の多い季節ですね。
ストレスを抱えてしまう方も多いと思います。
ストレスは免疫力低下を引き起こし、肌荒れの原因ともなります。
食事・睡眠・適度な運動を心がけ、心身共に健康な体を維持しましょう。
良い改善方法や治療が見るかることを願っています♩
受診がなかなかできない方は・・・
クリニックの決まった時間に受診するのが厳しい！って方はこちらの保湿剤を試してみていただきたいです。
皮膚科で処方する「ヒルドイド」と同様の成分で成り立っています。
私も使用してみましたが、保湿力抜群です♩
安価なので比較的購入しやすいと思います。
