ビタミンは美容や健康に良い
というイメージがあると思いますが、
「ビタミンB6」はどのような効果があるか知っていますか?
皮膚科領域で処方するのは「ピドキサール」(=活性型ビタミンB6) と言う名称の薬です★
主にニキビやシミなどの肌トラブルに使用することが多いです(^o^)
活性型?と思う方もいらっしゃると思いますが、
そこがポイントです!!
実は活性型ビタミンB6は、食品や市販されているサプリメントに含まれるビタミンB6とは異なったものなのです。
ビタミンB6は体内に入ってから活性化され、活性型ビタミンB6に変化します。
活性化された後に体内でタンパク質、アミノ酸などの代謝などに使用されていきます!
要するに、食品やサプリメントによって摂取したビタミンB6は、体内でタンパク質などの代謝に使用される前に、活性化される必要があります。
ですが、ピドキサール(活性型ビタミンB6)は、最初から活性化されているので、初めから体内で効果を発揮してくれます★
なので、サプリメントももちろん効果はありますが、処方薬の方が効果も早いですし、
有効性と案税制が十分確かめられているのでオススメです(#^^#)
覚えにくい薬剤名ですが、由来は
ビタミンB6の名称のピリドキサールが由来です。
ピリドキサールから「リ」を抜いてピドキサールとなったみたいです(;^ω^)
さて、どのような効果があるのでしょうか…?
①ターンオーバー(代謝)の正常化 ビタミンB6がアミノ酸の代謝、タンパク質の生成(肌はタンパク質でできています)に関与しています。なので肌の新陳代謝、肌の細胞を活性化する働きがあります! ②皮脂の抑制
ビタミンB群は脂質の代謝に関与するため、皮脂が多い方の皮脂抑制の効果があります★
③神経系の伝達を助ける効果神経の伝達に関わる物質の合成に関わります。
④貧血予防ヘモグロビン(赤血球の成分)の合成に関わるため、不足してしまうと貧血の原因にもなります。
このように体に大切な働きをしてくれます(*^_^*)
シナールの記事でも書きましたが、
ビタミンBは水溶性ビタミン(体に貯蓄されにくい性質のビタミン)であるため、体内に長時間留まりません!
過剰な分は尿として排出されます。
そのため、まとめて内服しても全く無意味になってしまいます。
内服のタイミングを分散させて一日の中でまんべんなく服用(朝・昼・夕など)する必要があります。
服用禁忌の方も特にいませんし、妊婦、授乳中、子供~高齢者まで万人に使用できる薬ですが、
副作用として
消化器症状が出現する可能性があります。(吐き気、嘔吐、下痢、胃のむかつきなど)
新生児(生後1か月未満)や乳児(~1歳)が大量に服用した時に横紋筋融解症(筋肉が溶ける危険な症状)や
下痢の副作用がでた事例があるため、大量に服用はさせないようにします。
あまり赤ちゃんに内服させる機会はないと思いますが……それだけは要注意してください。
もし内服させないといけない場合は医師などの指示をあおってくださいね(#^^#)
基本的にビタミンは食事から摂取するのが一番良いです!!
ですが、なかなか難しい場合もあると思います。
その場合は薬に頼り、必要なビタミンを補って健康な肌、体を維持しましょう♪
巷に売っている複合ビタミン剤では欲しいビタミンの必要量は摂取できないどころか、稀に不必要な成分が入っていてアレルギー反応を起こしてしまう人も
います。体に入れるものは可能な限り、気をつけましょう。