初めまして都内で皮膚科医をしています。
皮膚科では大きな手術から小さなガーゼ処置など幅広く対応しています。
皮膚科は内科・外科で分けたら外科に該当するので、
それなりの処置は多くあるのです。
患者さんに様々な処置の指導をしていると、テープはどうしたら良いか
という質問を多くいただきます。
そこで今回は皮膚科で使用されるサージカルテープについて解説していきます。
「サージカルテープ」と言っても市販でも購入できるので、参考にしていただきたいです。
皮膚科に限らず医療業界で使用されるテープには本当に多くの種類があります。それを目的用途に沿って使用しないと思いがけぬ肌トラブルになりかねません。
ですからテープを購入する際にはしっかり選ぶ必要があります。
時々ガムテープで患部の処置を行ってくる方がいらっいますが、絶対辞めていただきたいです。
ガムテープのような物を止める強烈な粘着力は肌にかける負担はかなり大きいです。
種類がありすぎてよく分からない良いう方は通販を利用しても良いと思います。
一巻きから購入できるサイトを掲載しておきます。
カブレステープ
医療界では「カブレステープ」と呼ばれています。
他には「シリコンテープ」と呼んだりします。
このテープは肌に優しいのが特徴で、肌が弱い方には特におすすめしたい物です。
デメリットとしては剥がれやすいということがありますが、
剥がすのが楽なのであえて使用することもあります。
肌に直接貼るのには適したテープなのです。
このテープは処置用テープとして販売もされていますが、
100円均一などで売っているテープでも代用できます。↓
マイクロポア
不織布でできているテープです。
傷跡の保護に使用します。
肌色っぽい色をしているので肌に貼った時に目立ちにくいという特徴があります。
なた、通気性良いのでかぶれにくいですが、粘着力はカブレステープ依は強めなので
剥がす時に痛いこともあります。
手で切れるというのも使いやすいと思います。
トランスポア
創部のガーゼ固定や包帯などの固定に使用します。
こちらも粘着力がありますので、肌に直接貼ってしまうとかぶれてしまう可能性もあります。
とにかく手で簡単に切れるプラスチックタイプなので応急処置や短期的に固定する場合などには最適です。
半透明で目立ちにくいです。
マルチポア
強い粘着力と高い伸縮性に優れています。
関節部などの曲がって取れやすい部分やチューブなどをしっかり固定したい時によく使用します。
最後に
医療現場で使用されるテープにはたくさんの種類があります。
もし処置が必要な場合にはまず何を購入すれば良いのか、
しっかり医療者から説明をうけると良いでしょう!